お客様に必要な情報税理士の仕事って何でしょう?

お客様の数字を把握すること、必要なアドバイスができること、人として信用して頂けるお付き合いができること。

たくさんあると思います。
ひとつ、以前あったお話を思い出しました。

 

本当に必要な情報

 

だいぶ前のお話ですが、”数字をわかりやすく”を念頭に、表やグラフにしてかなりの枚数の資料をお客様に提供していたことがあります。

その当時勤めていた事務所の自慢の資料だったのです。

お客様も喜んで頂いていました。

でも私が退職する際、一人のお客様がコッソリおっしゃいました。
「実はあんなに資料をもらっても、あんまりよくわからんねん」
「でも一生懸命作ってるんやから、わかったような顔してるねん」

それを聞いて、私は「やっぱり」と思いました。
思い当たるフシがあったのです。

確かにその資料は、わかりやすくはあったのですが、それはあくまでプロ向けです。
数字によほど興味がないと、取っつきにくいものだったのだと思います。

その当時の私は、まだまだ駆け出しのペーペーで処理することだけで精一杯でした。
お客様の顔色を見る余裕がなかったのです。

そしてまた、別の資料を用意する術も持っていませんでした。

でも、”頑張って作ってる”
なんて理由で、お客様をガマンさせていいわけがありません。

 

「わからない」と言えない

 

お客様によって、必要な資料・求められている情報は異なります。
誰にでも同じでいいわけがありません。

それからは「このお客様が求めている情報、そして必要な提供の仕方はどうやって?」を考えて、お客様の反応も見るようにしました。
(今から考えると当たり前なのですが)

そして、それでも反応がイマイチな場合は、聞くことにしました。
「どんな資料だとわかりやすいですか?」

このセリフ
経験が浅い頃は言えませんでした。

「そんなことも、わからないのか」
「それでもプロか」

と思われるだろうという自信のなさからです。

でも聞いてみると、案外意見を言って下さいます。
「この前のやつがいいわ」
「店舗別のはグラフにして」
とか。

考えるのも勿論大切なのですが、すりあわせも大切ですね。

 

まとめ

 

この業界に入りたての頃、先生業なのだから「お客様から軽く見られてはいけない」と教えてこられました。

さらにこの業界はまだまだ女性は少数です。
だから余計に頑張らないといけない、と力んでいました。

お客様の望んでいることを、空気で理解して提案できて、当たり前なんだ。
それができないとダメなんだ。

と思っていました。
でも、お客様の答えが私の中にあるわけがないのです。

いくら私がよいと思っていることも、お客様にとっていいかどうかはわかりません。

お客様の答えはお客様の中にあります。

でも答えがお客様の中に見えていない場合、それを見えるようにお手伝いするのが私の仕事なんだと思えるようになりました。

 

今日の一言

春らしい陽気なのに、ここ数日風邪をひいています。
昨日はちょっと良くなったので、調子に乗っていたら、また今日ぶり返してしまいました。

ゲホゲホ言いながら、籠池氏の証人喚問を見ています。
いい気なもんですね。
みなさんもご自愛下さいね。

 

 

⇒ライツ税理士事務所のHP
http://www.reiz-cpta.com/ 

 

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