人を採用するのに一番手っ取り早いのは、知っている人を採用する方法です。
縁故採用というのもあるでしょう。
でも縁故採用は、後々面倒なことになりやすく避けられる場面が増えてきているように思います。
そこでもっと早く簡易に採用するのは、以前勤めていた人に復帰してもらうことです。
しかし、ここにも罠が待ち受けています。
辞めた理由を考えよう
辞めた職員は、気心も知れているしスキルも把握できます。
入社したその日から即戦力です。
面倒な募集、面接、採用までの手続きを簡略化できます。
すでに辞めた職員の履歴書を保存している時点で問題もありますが、仮に声をかけて来てもらえることになったとしても、その前に確認しておくことがあります。
その人は何故辞めたのか?
「母親が病気のため介護が必要」
「本人の体調不良」
「試験勉強への専念」
理由はいろいろあると思います。
ここで見極めるのは、本当の退職理由です。
私が面接していて、退職理由をきくと大抵は”前の会社への不満”が潜んでいます。
完全に前向きな理由で辞めている方は一握りです。
しかし、辞めるときは”それなりの理由”を作ります。
退職するのに、いちいち会社の悪い所をあげつらう必要なんてないからです。
だからこそ”それなりの理由”を鵜吞みにしてはいけません。
潜在的にその職場が嫌だった可能性が高いからです。
再雇用後に待っているもの
再雇用した後しばらくは、雇用した側も雇用された側も蜜月が続きます。
「雇ってよかった」
「戻ってよかった」
しかしお互いにそんな簡単に中身は変わりません。
一定時間経過後、それぞれの悪い点が見え始めます。
「あ~、こういう点が問題だった」
「こんな所が嫌でやめたんだった」
となりやすいのです。
仕事に慣れるのも早い分、嫌な部分に目がつく期間も早くなってしまいます。
結局長く続かず辞めてしまわれるケースを見かけます。
一度壊れた関係を元に戻すのは、お互いに努力が必要です。
新しく雇い手間暇かけて育てるのと、再雇用で再度関係を築きなおすのは、結局同じくらい手間がかかります。
まとめ
手っ取り早い方法は、重宝に感じますが、実は遠回りなことが多いものです。
面倒でも基礎から築き上げる方が、最終近道でよい結果を生みます。
もちろん最初から関係が壊れないようにすることが、一番大切です。
でも壊れてしまった場合、次にすすむことも大切です。
スキルが優秀なスタッフさんであれば、職員として迎えるのではなく、外注という形もありです。
適度な距離をおける関係の方が、長続きするように感じます。
もし、本当に勤務し続けたかったのに、辞めざるを得なかった、そんな希少な職員さんがおられる場合は、再雇用をお勧めします。
⇒ライツ税理士事務所のHP
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