信用してもいいですか? 先日、質問されて困りました。
「人をどうやって信用しているのか?」

その人いわく、
「人間は極限になれば、豹変する。自分だってそうだ。
だから自分もどうなるかわからないのに、相手がどうなるかなんてもっとわからない。
だから完全に人を信用するのは難しい」

考えたこともありませんでした。
信用するのに、方法なんてあるんでしょうか?

 

信用は言葉ではない

 

信用は一朝一夕で得られるものではありません。
その人の態度・行動、言動全てが複合的に重なって信用に繋がります。

でも初対面の場合はどうでしょう?
初対面でも信用できる、できないはありますよね。

そして、その判断基準は言葉ではありません。
この人は信用できそう、という印象です。

もともと、「信用」という言葉は、
”確かなものと信じて受け入れること”

信用金庫とかもそういう意味で名づけられているのでしょう。

この”信”というのは、信じられることを相手がしてくれる。
ではなく、自分が相手をどれだけ信じられるのかがポイントです。

 

TAKEではなくGIVE

 

「自分もどうなるかわからないのに、相手のことはもっとわからない」
という冒頭の言葉。

これが全てのような気がします。

自分を信じられなければ、相手も信じられないものです。
相手を信じたければ、まず自分を信じること。

そして、相手を信じたら疑わないこと。

信用していない相手から、自分を信用してもらうことはできません。
まず自分からです。

経営者の方には多いような気がします。
「任せられる人がいない」と嘆いておられる場合がそうです。

小さな決済でも、全て経営者を通さないと決済できない。
信用できる従業員がいないから。

確かに自分でやるのが確実です。
任せたら、失敗もそのあとの尻ぬぐいも大変ですから。

でも、任せなければ、いつまで経っても変わりません。
経営者の方の仕事は増えるばかりです。

任せるのが怖いのはとてもわかります。
が・・・

そこを肚をくくって、任せてみる。
まず相手を信用する。

そうすると、相手は頑張ります。
人は、”信用される”と頑張るようにできているのです。

 

まとめ

 

質問されたとき、面倒な質問だな、と思いました。
面倒な質問=考えないといけない質問なんですよね。

でも考えてみると、大事なことだなぁ、なんて。

信用は”確かなものとして信じて受け入れること”
信頼は”信じて頼りにすること”

似ているようで違います。
信用しないと信頼に行きつきません。

そして両方の文字に”信”が入ります。
どちらも自分が「信じること」で成立します。

もちろん、相手に信用されるように行動することは大切です。
でも、相手を信じることからしか信用も信頼も生まれません。

単純なことほど、難しいものですね。
いい頭の体操になりました。

 

 

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