お客様を取るか、所長先生を取るか

先日知り合いから、久しぶりに電話がありました。

資金繰りの相談を税理士さんにした、とのこと。

色々な事情があったことはさておき、結論だけいうと「ご自分でお考え下さい」という回答だったらしいのです。

文言はこのような言い方ではないようですが、えらくご立腹でした。

 

所長先生には文句を言えない

 

勤務していると、お客様の言い分と所長先生の言い分が異なることはよくあります。

事務所側ではそんなことまで対応していると、コストが合わない。
お客様側は報酬払っているのだから、ちゃんと対応して。

このギャップを埋めるのは、担当者の仕事ですね。

今回のお話を聞いていて感じたのは、どうも知人の言い分が相手の税理士先生に伝わっていないのではないかということ。

担当者が変わった所で、過去の事情がわからず先生も担当者も言い分がよくわからないまま結論が出てしまったようです。

知人いわく、担当者の方は申し訳なさそうに話していて、所長先生が「こう言え」って言ったに決まっている、と怒っていました。

確かにそうかもしれません。

知人の説明にも問題があったのでしょうし、担当が変わる際の引継ぎが充分だったわけでもなかったのだと感じました。

ただ、過去のいきさつさえ理解しれば、今回のような行き違いは生じませんでした。

 

線引きはどこで?

 

このお話は、「誰が悪いのか」を探すお話ではありません。

ただお金をもらっている以上、話し方の悪い知人を責めることはできません。
”聞き取る”ことも事務所側の大事な仕事だからです。

それと資金繰りの相談だった、ということ。
これは完全に税理士の仕事です。

自分で考えてわかることなら、相談はしません。
さらに税理士も必要でなくなってしまいます。

自分だったらどうだろう?と考えます。
私がこの担当者の立場だったら?

私はたぶん所長先生に嚙みついています(笑)
それ以前に、所長先生に相談せず勝手に処理していたかもしれません。

そして最悪、所長先生の意見を通さざるを得ない場合、所長先生を悪者にしてお客さんと仲良くなる。

これは、先生を悪者にしたいわけではなく、お客様の思いに共感する人間がいることの意思表示です。

一番まずい線引きは、この関係です。
お客様 
 担当者と所長先生

だったら、こちらの方がまだいいですね。
お客様、担当者 / 所長先生

 

まとめ

 

今回知人が怒った理由は、今までにも時々ズレを感じていたのが、この返答でいっきに爆発した模様です。

お客様は知らず知らずのうちに、ストレスを感じておられることがあります。
こちらもなぁなぁにならず、適度な緊張感を持った関係でいることが大切だと思います。

「この程度のことは許されるだろう」というのは、こちらだけの言い分でしかないからです。

 

 

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