反対意見を言う職員の必要性経営者の方は、もともとこんな感じで起業されていませんか?
「自分にやりたいことがある」
「人に使われたくない」
「指示、命令は受けたくない」

組織に属さず自分で考えて、動ける。
自由で誰にも束縛されない。

確かに自分がトップになれば、自分が掟です。
どこまでも自由になります。

ただ、事業を拡大する場合、いつか頭打ちになる日がきます。

 

一人親方と集団のトップの違い

 

一人で仕事をしているときは、何もかも一人です。
考えるのも、実行するのも。

極論、成功しても、失敗しても構わないわけです。
責任は全て自分がとれますから。

そこから成長して従業員が増えたとき。
集団の中のトップになります。

ここで方向転換が必要になります。
今までのやり方が通用しなくなるからです。

人が複数集まれば、異なる考えの集団ができあがります。
賛成意見もあれば、反対意見もある。

全員の意見を聞いていたらきりがない。
しかし、ワンマンで進むと離反される。

このジレンマに陥って悩む方が多いように思います。

 

反対意見を言える職場、言えない職場

 

ここで大切なのが、自分の考えを理解して、意見を言ってくれる存在です。
大切なのは、「自分の考えを理解」して、の部分です。

経営者の進みたい道、なりたい姿を無視した意見
働きやすさだけを追求した意見

こういった意見では会社は成長できません。

経営者の考えを理解した上で、「自分はこう思う」
この意見が大切です。

そして、もっともっと大切なのは、それが反対意見であっても、受け入れる姿勢です。

だいたい最初の頃は、反対意見を言う職員は重宝がられます。
「こいつは意見をいってくれる」

でも次第に”目の上のたんこぶ”のような存在に。

「あいつは事業のことがわかっていない」
「誰の会社だと思っているんだ」

フツフツとした感情が湧いてきます。
そしていつしか周りにはYESマンしかいなくなってしまうのです。

 

「自分の意見が言える人間がうちにはいない」
「会議をしても大した意見が出てこない」

こんな職場になってしまいます。

これは職員の意識が低いからかもしれません。
でも反対に「言ったところで、何も変わらない」とあきらめてしまっているのかもしれません。

 

従業員の立ち位置はどこまでいっても従業員でしかありません。
経営の厳しさを全て理解するのは不可能です。

そして意見を言おうが、言うまいが給料はさして変わりません。
だったら、リスクを冒さなくても、となってしまいます。

だからこそ、意見を受け入れる姿勢が大切になるのです。

敢えて反対意見を言う、耳に痛いことを言う、
そんな職員は宝物です。

 

まとめ

 

意見が出ないのは、意見がないからではありません。
水面下でたくさん思いが、頭をもたげています。

キングギドラみたいに。

たくさんの頭が勝手に動き回れば、体は思うように動きません。

 

最初は愚にもつかない意見かもしれません。

「それは違うよ」と言われるのと
「そうか、そういう考えもできるな」ではどちらが嬉しいでしょう?

きっとその職員は、次にもっとまともな意見が出せるようになります。

一旦受け入れる。
そして受け入れた意見を、承認するか却下するか。

そこからは経営者の方の仕事です。
そのひと手間を入れるか、入れないかで会社の成長は変わります。

 

 

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