小林麻央さんがお亡くなりになりましたね。
心から、ご冥福をお祈り申し上げます。
このニュースを聞いて、思い出したことがあります。
人は時間が経つと、スグに忘れてしまうものです。
突然のガンの告知
今から7~8年前のことです。
会社の健康診断を受けました。
そこで、引っ掛かったんですね。
再検査です。
軽い気持ちで、再検査。
そこでまた、引っ掛かりました。
さすがに、少し心配に。
再再検査に突入です。
そのとき先生が仰ったんです。
「ガンの可能性がありうる」と。
「まさか~」と思いつつ再再検査へ。
始めてCTの造影剤検査をしました。
そこでまた引っ掛かりました。
先生の難しい顔に不安が募ります。
「明日緊急でPETをしましょう」
私も医療機関で働いていたので、
PETの意味はわかります。
やっぱりガンの疑いがある、ってこと。
「ヤバいじゃないか私」
PETはブドウ糖を体内に入れて、ブドウ糖の分布をみます。
頭部・腎臓・膀胱。
この辺りが黒くなるのは正常。
その他が黒くなる場合が異常。
その映像は今も忘れません。
肺に ”真っ黒な蝶” のような影。
大学病院へ送られることになりました。
「たぶんガンだと思う」
そう言われましたが、
なんか理解できませんでした。
だって私元気だし・・・
だって私生きてるし・・・
私が見ていた夢
それからは大学病院で検査。
その検査に要した日数4か月。
私はその間よく夢を見ました。
大きな駅。
みんなやって来ては、乗り継いでいく。次の電車で、次の目的地へ。
でも私の電車だけ来ない。プラットフォームで一人、
電車を待ち続けている。
そんな夢でした。
精神的に不安定だったのでしょう。
検査の終わった4か月後、
ガンでないことが確定しました。
2つの病気が同時進行していて、
判断が難しかったようです。
「これから1つ目の病気の治療、
それが終わったら2つ目。
2つ目は手術も必要かも・・・」
先生の言葉が続きます。
でも、そんなことどうでもいい。
「生きてられるんだ」
それだけで、もう他はどうでもいい。
そんな気持ちでした。
治療も手術も何でも受けたるわい。
生きてられるんだったら。
きっとガンだと言われなければ、
「え~、治療に長い時間かけて、
さらに手術?仕事どうすんの?」
そう思ったに違いありません。
でも、最悪の状況だったから
もう生きてるだけでありがたい。
そう思えたのです。
まとめ
結局そのあと1年以上病院通いの日々でした。
でもその時は、毎日が感謝の日々。
なんでもない日常が最高に幸せ。
周りが輝いて見える。
そんな日々だったのに、
時間が経つと忘れてしまいます。
ないものねだりをしたり、
不平不満をいっぱい言ったり。
今日ニュースを見て、
「忘れてた」
”生きてるだけで、ありがたい”
ということを。
“当たり前は当たり前じゃない”
ことを。
しみじみ考えた一日でした。
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