求人と求職のバランスがどんどん崩れていますよね。
面接に来てくれる人と欲しい人のミスマッチも増えています。

そんな時経営者の方がついついやってしまうNGな行為とは。

 

人が来ないからやってしまう3つのNG

 
①給与をあげる
確かに給与はいい方がいいに決まっています。
同業他社さんより低い水準であるなら同水準まであげる必要はあると思います。
でも、それ以上にあげたからと言って、よい人材が来る確率は低いのです。

その理由は本当に良い人材は給与だけにこだわって就職先を決めているわけではないからです。また、内部で給与格差が起こり、従前の従業員さんのモチベーションが下がるきっかけにもつながります。

②福利厚生を充実させる
これも上記理由と同じです。
ただ、社会保険と厚生年金にこだわる方は多いので、加入できる状態であれば加入されている方が、よい人材を確保できる確率が高くなります。
国民健康保険であれば半分負担、職業別の国保への加入等がお勧めです。

③会社のよい側面しか話さない
面接に来てもらったら、経営者の方はついつい、自社のことについてよい話をしたくなります。
でも、会社にはよい所、悪い所、どちらもあります。
あえて悪い所をさらけ出す必要はないのですが、少しだけさらけ出すと逆に印象がよくなります。

例えば「うちはいつもは残業が少ないけれど、今業務が忙しくなってきて残業が少し増えているのですが、大丈夫ですか?」とか「本当は○○というお仕事での募集で、そちらをやって頂きたいのですが、今少し人が足りないので○○というお仕事も手伝って頂きたいのですが大丈夫ですか?」等というように事前に言っておくと、言われた方はそこに納得して入社してくれるので、あとあとトラブルになりません。

逆に残業が多いのに「あまり残業はない」とか教育体制が確立されていないのに「OJTは万全だ」等と言うと、入社後トラブルになる確率が高くなります。

ただ、マイナスを話すだけでなく、その対処をどうするかの方向性まで話すことによって、面接を受ける側は相手に対する信頼度が高まりますし、いいことばかり言われるより納得しやすいのです。

同じ事でも最初に言っているかいかないかは結構大切なことです。
 

ビジョンを語ること

 
ではどうしたらいい人がきてくれるのでしょう?
これは、今働いていらっしゃる職員さんに対しても同様なのですが、経営者様の会社に対する夢やビジョンを話して頂くことです。

そこで働くことによって、どんな未来があって、働く人がどんな関わり方ができるのか。どんなやりがいを感じることができるのか。
ここを共有することができれば、多少条件が悪くても人は来てくれるものです。

今働き方は多様化して、選択肢がどんどん増えています。
そんな中で、自分に可能性を見せてくれる人に人は惹かれます。

私が以前働いていたトップの方は、従業員に夢を見せるのがとても上手な人でした。
「今はこうだけど、将来はこういう状態になって、○○の中でNo1になる」こういった話を雄弁に語られていました。

そしてそれは数年後に必ず現実のものとなって、従業員はさらにやる気になりました。あれほど、自分のビジョンを他人に上手に共有できる人はなかなかいません。
なぜなら私はいつも話を聞くだけで、まるで既にそうなったかのような現実を頭に思い浮かべることができたからです。
 

まとめ

 
私なりに考えたのですが、たぶんその方の頭の中にありありと実現した自分のビジョンが見えていたのだと思います。はっきりとそのビジョンが経営者の方の頭にあるとそれは周りに伝染し共有され、熱量があがります。

ビジョン、理念、クレド色々掲げておられる所が増えていますが、形だけの場合も多いものです。
いかに熱い思いをもって、既に現実であるかのように語れるか、それだけで集まってくる人も質も変わるのではないかと思うのです。

 

 

 

今日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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