人間去り際が肝心
 

黙って辞める理由

 
退職する時のやめ方がひどい、って声をよく耳にします。
「メールで退職の連絡がきた」
「机に”辞めます”とメモ書きが残っていた」
「制服着たまま昼ご飯食べに行って、帰ってこなかった」

どれもちゃんと挨拶しない、ってことが共通点です。
制服着たまま帰ってこない、っていうパターン「ホンマかいな」って感じですが、実は私もアルバイト時代遭遇したことがあります。
これって、「事故にでも遭ったんじゃないか?」ってまわりは結構心配するんですよ。

「辞める」っていいにくいですよね。
だって相手はいい顔しないですから。
だから黙って辞める、簡単ですね、二度と会わなければいいんだから。
 

辞めるまでのステップ

 
仕事を辞めたい理由はいろいろあると思います。
どうしても辞めたいのであれば、辞めるのもひとつの方法です。

私も会社員だった時代、辞めたいと思ったことはいっぱいあります。
そんなとき、辞めていい理由を作っていました。
①その職場で必要な存在となる
②お客様に必要な存在となる
③この職場で吸収できることは吸収しつくす

①~③をクリアしても、退職したかったら退職してもいい、と。
③は言い出したらきりがないので、”自分なりに”ですが、これをやって辞めると次に行った時が楽です。
少なからず成長しているから。

あとは自分にどれだけコストがかかったか、を考えていました。
よほどの即戦力じゃない限り、働きだして数か月の給料は会社側の持ち出しです。
そう考えると、投資回収できた、と思ってもらえる期間ぐらいは働かないと申し訳ないと思えます。
 

本当にお世話になっていないのか

 
”黙って辞める”とか”ろくろく挨拶せず辞める”のは、いい出しにくいという気持ちの他にもう一つ、「こんな会社で働いてやっていた」という気持ちが見え隠れします。

悪いのは自分じゃない、っていう気持ち。
わかります、「自分も悪い」って認めるのは勇気がいるから。
ただ、自分にも問題があったことを認められると、同じことが起こらなくなります。

例えば私は「サボる人」が苦手です。
そんな私の目の前には必ず居眠りする人が現れるんですよ。
その職場が嫌で仕方なかったのですが、次の職場でも同じ人が現れた時、「あ~これは自分の問題だ」と感じたのです。

すごく認めるのが苦痛でした。
でも気づかないといけないことは、同じ事象でパワーアップして現れます。

私の場合、手を抜いたり楽をするのはイケないこと、と心の中で禁止していて、それをやっている人が実は羨ましいという気持ちがあったようです。
なので、ちょっとだけ手を抜いてみたり、人に頼むようにしてみると、不思議なことにそういう人が目の前から消えていきました。

そうやって、人や事象を通して何か自分に教えてくれているんです。
そう思うとありがたいことですよね。
「ありがたい」って思えたら、自然と「お世話になりました」って挨拶できますよ。

そして、次の職場でもきっとよい出会いに恵まれます。
 

まとめ

 
一生懸命頑張って働いていても、辞め方ひとつでその人の印象は変わります。
もったいないですよね。
二度と会わなくて済むような辞め方をしてしまうと、自分の生き方が狭くなってしまいます。

世界は広いですが、世間は狭いです。
回りまわって自分に返ってきます。

気持ちよく会社を辞めたら、次の会社にいっても、前の会社とも繋がれて、輪が大きく広がっていくと、自分の世界も広がります。
根っこではみんな繋がっていますから。

あと辞めたい人は必ず辞めたいオーラを出しています。
周りの人がそれに気づくことができたら、きっと離職率は低下しますね。

辞める人も、辞めない人も、その職場を選んだのはあなたですから。

 
 
⇒ライツ税理士事務所のHP
http://www.reiz-cpta.com/

 
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